太陽光投資の実態

不動産投資など

太陽光投資についても、2023年11月28日のブログで書きましたが、投資価値があるのかどうか、もう少し詳しく書いてみます。

産業用の太陽光買取制度は、2012年度に始まりました。当時の買取価格は1kWhあたり40円でした。現在(2023年度)は9.5円ですから、4倍以上だったんですね。

私は2014年度に始めたのですが、36円でした。念のためネットで調べてみると、2014年度は32円とありますが、当時の計画書を確認すると、やはり36円でした。この買取価格は20年間保証されます。いずれにしても今考えると早期参入してラッキーでした。

発電所は徳島県の山奥にあります。広大な敷地(と言っても行ったことはない)が細かく区分けされており、私の区画には、208枚の太陽光パネルが設置されています。

購入価格は2000万円、頭金なし、15年のフルローンです。ローン会社はアプラスで、金利はアパートを購入した時の日本政策金融公庫よりも高いです。アプラス指定だったと思います。

一番実績が良かった年(2022年1月~12月)の収支を以下に書きます。

  1. 売電収入 :2,338,099円
  2. 借地料  :150,000円
  3. 年間管理費:22,000円
  4. 現場管理費:132,000円
  5. 2~4の振込手数料:220円
  6. 電気代  :4,309円
  7. ローン  :1,617,288円(月134,774円)

全て年額で、1が収入、2~7が支出(計1,925,817円)です。売電収入は、1番少ない月が108,504円、1番多い月が269.597円でしたので、月毎に見ると赤字の月もあります。結果、年間収支は、412,282円でした。

一番良い年でこの程度です。どう思いますか?大したことないでしょう?ちなみに翌年2023年の収支は、138,532円でした。いやー、少ないですよねー。

改めて調べてみたら、売電収入の入金が始まった2015年2月から2023年12月31日までの収支は、2,607,424円でした。年平均289,714円、月平均24,143円しか利益が出ていないということです。あまり美味しくありませんよね。

1番良かった2022年の表面利回り(売電収入÷購入価格)は11.7%ですので、悪くはないというか上出来なのですが、前回のブログに書いたアパート投資の表面利回りが良過ぎて、物足りなく感じてしまいますよね。まあ、ローンの支払いが終わって5年間は、買取価格36円が保証されているので、それで良しとしましょう。

以前「草刈りしますか?」と聞かれたことがあり、たぶん別料金で10万円前後だったので、その時は断ったのですが、2022年をピークに売電収入が下降気味なので、少しでも増えるのであれば、お願いしようと思っています。

以上述べてきたように、私にとって、太陽光投資はあまりうまみのある投資とは思えませんでした。

もし、今から参入した場合、2022年の実績をもとに買取価格9.5円で計算すると、売電収入は年616,998円にしかなりません。これから経費とローンを差し引くと、-1,308,819円です。まあ、私の実績からの試算が全てではないでしょうが、今後は投資価値はないですね。

さて、私の今後の課題は、保証期間の20年が終了した時、その後をどうするか、です。継続する場合、その時の買取価格が仮に9.5円とすると、売電収入は上記の通り年616,998円になります。ローンの支払いがありませんから、経費を差し引くと、収支は年308,469円になります。

もし撤退する場合、売却できるのか、売却できない場合は、パネルを廃棄処分しなければならないでしょう。これにどのくらいの費用が掛かるのかは、正確には分かっておりません。

いずれにしても、保証期間が終了した時の買取価格がいくらなのかによって、継続か撤退かの判断をするしかなさそうです。色んなことを考えると、投資は株式投資が楽ですね。

今日はこの辺で終わりにします。ではまた!

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